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塀越
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へいご
ふりがな文庫
“
塀越
(
へいご
)” の例文
門からじきに格子戸で、庭には低い立ち木の頂が、スクスクと新しい
塀越
(
へいご
)
しに見られる。お作は以前愛された旧主の門まで来て、ちょっと躊躇した。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
今し方彼が通つて来た町の人車の響きまでが、彼を送るべき所へ送り込んだ後の極めてそつけないリズムを
塀越
(
へいご
)
しに伝へてゐた。彼は
其所
(
そこ
)
で二時間余も待たされた後隊長の面前に引き出された。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
その部屋は表庭つづきの
前栽
(
せんざい
)
を前に、押入れ、床の間のついた六畳ほどの広さで、障子の外に見える古い松の枝が
塀越
(
へいご
)
しに高く街道の方へ延びているのは、それも旧本陣としての特色の一つである。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
塀
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“塀”で始まる語句
塀
塀際
塀外
塀下
塀和
塀囲
塀土
塀墻
塀庇
塀弦