報恩寺ほうおんじ)” の例文
品物は今いわゆる「雅陶器」と「粗陶器」との二種に分れる、上物の土は三代から、下物の土は報恩寺ほうおんじから取るという。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
都府楼観音寺唐絵とふろうかんのんじからえと云はんに四ツ目の鐘のはだかなる、報恩寺ほうおんじいらか白地しらじなるぞ屏風びょうぶ立てしやうなり。木立こだち薄く梅紅葉うめもみじせず、三月の末藤にすがりて回廊にむしろを設くるばかり野には心もとまらず……云々うんぬん
出雲の産物で是非とも記さねばならないのはいわゆる「黄釉きぐすり」の焼物であります。布志名ふじな湯町ゆまち報恩寺ほうおんじ母里もりなどは皆同じ系統の窯場でありますが、中で歴史に古いのは布志名であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)