堕胎薬おろしぐすり)” の例文
旧字:墮胎藥
「薬? では、堕胎薬おろしぐすりだな。いくら阿呆でも、いやがる者をつかまえて、非道な事をするおやじだ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と云うは堕胎薬おろしぐすりなどを飲んで身体にあたるような事が有ってはならんから、産み落した暁には伊之助さんの方へ小児こどもを渡して、お前の身の立つようにしてやると云わぬばかりの謎で、若草
不図ふとした事から馴れ染め、人目を忍んで逢引あいびきをして居ると、その婦人が懐妊したので堕胎薬おろしぐすりを呑ました所、其の薬にあたって婦人はたってのくるしみ、虫がかぶってたまらんと云って、僕の所へ逃出にげだして来て