執著しふちやく)” の例文
死んだ父も、さうした物は或は、おれより嗜きだつたかも知れないほどだつたが、もつと物に執著しふちやくが深かつた。現に大伴の家の行くすゑの事なども、父はあれまで心を悩まして居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)