“坂東声”の読み方と例文
読み方割合
ばんどうごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り返ると、それはもう六十に近い、人品のよい武士で、引立烏帽子をかぶって、萌黄と茶との片身替わりの直垂を着て、長い太刀をいていた。彼は白い口髯の下から坂東声で言った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「おかしな男を討ち取ってございます。唯の侍かと思うと錦の直垂などを着け、大将軍かと思えば後に続く侍もなく、名乗れといっても名乗りたがらず、それに声は坂東声でござったようです」
「たわけ者っ」外へ向って一喝した者がある。のある太い坂東声だ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)