圧力計ゲージ)” の例文
あれが汽鑵ボイラー圧力計プレシュアゲージなんだが、あの圧力計ゲージの前に立って、あの指針はりが、二百封度ポンドなら二百封度ポンドの目盛りの上に、ピッタリと静止しているのを見た一瞬間に
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
間もなく杉本は顔色を変えて物も言わずに操縦室キャッブへ馳け戻ると、圧力計ゲージと睨めッくらをしていた「オサ泉」の前へ腰を降ろし、妙に落着いて帽子と手袋をり痩せたの甲へ息を吹掛けると
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
しかもタッタそれだけの手加減で、汽鑵ボイラー圧力プレスがグングンせり上って、圧力計ゲージの針がギリギリ一パイのところまで逆立ちしてしまった。同時に推進機スクリュウの廻転がブルンブルン高まる。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
犬吠埼いぬぼうさきから金華山きんかざん沖の燈台を離れると、北海名物の霧がグングン深くなって行く。汽笛を矢鱈やたらに吹くので汽鑵きかん圧力計ゲージがナカナカ上らない。速力も半減で、能率の不経済な事おびただしい。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)