團欒まとゐ)” の例文
新字:団欒
たけなはになつた頃、ふと下島が其席へ來合せた。めつたに來ぬ人なので、伊織は金の催促に來たのではないかと、先づ不快に思つた。しかし金を借りた義理があるので、杯をさして團欒まとゐに入れた。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)