四刻よつ)” の例文
「へい、実はよど仕舞船しまいぶねで、木村づつみへ着いたは四刻よつ頃でしたが、忘れ物をしたために、問屋で思わぬ暇をつぶしましたんで」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう四刻よつをまわっている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「そろそろ四刻よつすぎでもございましょうか」と、軒廂のきびさしから明星を仰ぎながら銀五郎。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、四刻よつ頃、上野介は下検分に来て、青々とした畳の海へ眼をくれた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)