啼痕ていこん)” の例文
「幸に濃妝のうせうをもつて妾が雙頬さうけふ啼痕ていこんおほふを得るも菱華りやうくわは独り妾が妝前せうぜん愁眉しうびてらさざる殆ど稀なり」という文体である。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)