“呶声”の読み方と例文
読み方割合
どせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呶声どせい背後うしろに聞いたと思った。通行人を二人程投げ飛ばしたようだった。そして縄梯子ジャコップに足を掛けようとしている外国船員のところへ一散に彼は駈付けた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
すさまじいようなけんまくと呶声どせいにみんなびっくりして息をのんだ。
おれの女房 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
父の呶声どせいが聴かれるなど、思ひ合はせてみると蘆屋の方が本宅で香櫨園のわが家は妾宅だと、はつきり嗅ぎつけた途端、まづ生理的に不愉快になり、前途が真つ暗になつたやうな気持に悩まされたが
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)