吟杖ぎんぢやう)” の例文
二千余年の長夜の暗漸やく明けて、この国に新らしき生命の光もゆるや、彼もまた単身孤塁こるい吟杖ぎんぢやうふるつて赤門校裡の書窓より新声を絶叫したるの一人なりき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)