同年輩おないどし)” の例文
それを羨まし気に見ながら、同年輩おないどしの、見悄みすぼらしいなりをした、洗晒しの白手拭をかぶつた小娘が、大時計の下に腰掛けてゐる、目のシヨボ/\した婆様ばあさんの膝に凭れてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
愈々いよいよ開業となつてからは、其店そこの大きい姿見が、村中の子供等の好奇心を刺戟したもので、お定もよく同年輩おないどしの遊び仲間と一緒に行つて、見た事もない白い瀬戸の把手とつてを上にねぢり下に捻り
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)