トップ
>
合巻
>
ごうかん
ふりがな文庫
“
合巻
(
ごうかん
)” の例文
旧字:
合卷
なぜなら、おしょさんのうちには、くさ
双紙
(
ぞうし
)
の
合巻
(
ごうかん
)
ものが、本箱に幾つあったかしれない。それがみんな、ちょいと
何処
(
どこ
)
にもあるようなのではなかった。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「さかつかえるどころじゃない。今年は
読本
(
よみほん
)
を大分引き受けたので、とても
合巻
(
ごうかん
)
の方へは手が出せそうもない。」
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
年ごとに売出す
合巻
(
ごうかん
)
の絵草紙の数も
重
(
かさな
)
って
天保
(
てんぽう
)
の今日に至るまで早くも十幾年という月日を
閲
(
けみ
)
した。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
くさ
双紙
(
ぞうし
)
の、
合巻
(
ごうかん
)
かきでは、江戸で第一の人だったけれど、貧乏も貧乏で、しまいは肺病で死んだ。やっぱり
七歳
(
ななつ
)
ぐらいから絵をおしえてくれた。その時分三十五、六だったろう。
旧聞日本橋:22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“合巻”の解説
合巻(ごうかん)は、寛文期以降江戸で出版された草双紙類のうち、1807年(文化4年)頃に始まった最終形態。それまで5枚(5丁)1冊に別々に綴じていたのを、5巻1冊にして綴じたもの。19世紀末期まで続いた。
(出典:Wikipedia)
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“合巻”で始まる語句
合巻物
合巻本