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只走
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ひたばし
ふりがな文庫
“
只走
(
ひたばし
)” の例文
その晩、江戸の西の郊外を
只走
(
ひたばし
)
りに走っているのは、宇津木兵馬であります。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
神尾の下屋敷から脱することを得たムク犬は、山へも逃げず、里へも逃げず、首に鎖と縄を引張ったまま
只走
(
ひたばし
)
りに走って、
塩山
(
えんざん
)
の
恵林寺
(
えりんじ
)
の前へ来ると、直ぐにその門内へ飛び込んでしまいました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兵馬は金剛杖を打ち振り打ち振り後ろの敵に備えながら、
只走
(
ひたばし
)
りに駕籠を追いかけると、かなたの松原でワーッという人声であります。駕籠も人も見えないで、その人声がひときわ高く揚りました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
只
漢検準1級
部首:⼝
5画
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“只”で始まる語句
只
只今
只管
只事
只中
只者
只々
只一人
只一
只更