古直衣ふるのうし)” の例文
何用かと振向くと、後なる古直衣ふるのうしの老武士は、手綱を抑えたまま鞍つぼへかがみこんでいる。——ごほん、ごほん、と体じゅうを揉んで咳入せきいっているのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)