古帽子ふるシヤツポ)” の例文
『いやいや。』目賀田は骨ばつた手を挙げて周章うろたへて打消した。『誰が貴方、犬ででもなけれあ、あんな古帽子ふるシヤツポを持つて行くもんですかい。冠つて出るには確に冠つて出ましたよ。 ...
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)