厚羅紗あつラシャ)” の例文
私は風の通らない厚羅紗あつラシャの下に密封された自分の身体からだを持て余した。しばらく立っているうちに手に持ったハンケチがぐしょぐしょになった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)