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南蠻
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なんばん
ふりがな文庫
“
南蠻
(
なんばん
)” の例文
新字:
南蛮
「ところでもう一つ、金田屋は拔け荷を扱つて居ると、
專
(
もつぱ
)
ら世上の噂だ。
此家
(
こゝ
)
に
南蠻
(
なんばん
)
物の鐵砲などはありやしないか」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
南蠻
(
なんばん
)
物にはよく効く吐劑がある。南の方の國で取れる
吐根
(
とこん
)
などはその一つだが、なか/\手には入るまいよ、——だが、こいつは
内證
(
ないしよ
)
にして貰ひたい。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「尤もなことぢや、紛失した品と申すのは
唐土
(
もろこし
)
で言ふ夜光の珠、
南蠻
(
なんばん
)
ではこれをダイヤモンドと申すさうぢや。大きさは
銀杏
(
いてふ
)
の實ほどもあらうか、まことに見事なものぢや」
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この夜光の珠は、日本に類がないばかりでなく、
唐天竺
(
からてんぢく
)
から
南蠻
(
なんばん
)
にも珍らしいもので、これを一つ賣れば、南蠻紅毛の國では、何千兩、いや/\何萬兩にもなるといふことです。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは恐らく
南蠻
(
なんばん
)
物であらう、——ところが、暫らく後で發病した、この家の主人永左衞門殿の呑んだのは、それと全く違つたありきたりの、
石見
(
いはみ
)
銀山鼠捕り、つまり
砒石
(
ひせき
)
ぢや。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「
南蠻
(
なんばん
)
人からいろ/\の術を教はつて、いつの間にやら修驗者になりすました樣子です」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尤もあの月見の晩は、吾妻屋の方にも
惡企
(
わるだく
)
みがあつた。最初果し合ひに持出した徳利には、二本とも
南蠻
(
なんばん
)
物の毒藥を仕込み、大井久我之助は何方を取つても助からないやうに仕組んだのだ。
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あとで調べると、
南蠻
(
なんばん
)
仕込みの恐ろしい毒が入つて居たさうですよ。その毒藥は江戸中の生藥屋にも滅多にないが、長崎屋庄六は少し持つて居るんださうで、今朝三輪の萬七親分に縛られて行きましたよ
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
蠻
部首:⾍
25画
“南蠻”で始まる語句
南蠻物
南蠻鐵
南蠻筋
南蠻祕法
南蠻渡
南蠻鐵桃形