“なんばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナンバン
語句割合
南蛮81.1%
南蠻18.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南蛮なんばん物にはよく効く吐剤がある。南の方の国で取れる吐根とこんなどはその一つだが、なかなか手には入るまいよ、——だが、こいつは内証ないしょにして貰いたい。
南蛮なんばんの薬を売っていた商人、……そう云うものも名前を明かせば、何がし甚内だったのに違いありません。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「尤もなことぢや、紛失した品と申すのは唐土もろこしで言ふ夜光の珠、南蠻なんばんではこれをダイヤモンドと申すさうぢや。大きさは銀杏いてふの實ほどもあらうか、まことに見事なものぢや」
この夜光の珠は、日本に類がないばかりでなく、唐天竺からてんぢくから南蠻なんばんにも珍らしいもので、これを一つ賣れば、南蠻紅毛の國では、何千兩、いや/\何萬兩にもなるといふことです。