半蔀はんしとみ)” の例文
愛吉は神妙に割膝でかしこまり、算盤そろばんはじいている。間を隔てた帳場格子の内に、掛硯かけすずりの上で帳面を読むのはお夏で、釣洋燈つりランプは持って来て台の上、店には半蔀はんしとみを下してある。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
靴のひびきが遠ざかって、この横町はしずかになったが、嘉吉が家ではなおばたばたするので、うるさいと謂って、お夏が半蔀はんしとみを愛吉におろさした、その内に蔵人はもとねや煙管きせるもそっと、母親の枕許へ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)