化粧けは)” の例文
化粧けはつてはゐないが、さらでだに七難隠す色白に、長い睫毛まつげと格好のよい鼻、よく整つた顔容かほだてで、二十二といふ齢よりは、が目にも二つかつは若い。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
女といふものは化粧けはひや身装みなりで別人のやうになるものだとはきいたこともあるが、こんなにも変り栄えのするものか! と森野は沁々感心させられてしまつた。
街角 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)