“化物屋敷（ばけものやしき）” の例文
「そんなのあたりまえの考えかたさ。ここの建物は、まるで化物屋敷（ばけものやしき）だから、どこにどんなかくし戸や抜け道があるかも知れないよ」
超人間Ｘ号 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
じよ、じようだんばかり、直（ね）が安（やす）いたつて、化物屋敷（ばけものやしき）……飛（と）んでもない、はあ、えゝ、たぬき、きつね、そんなものは鯨（くぢら）が飮（の）んでしまうた、はゝは。
木菟俗見 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「ああまた始まった、ここのお邸はまるで化物屋敷（ばけものやしき）だ」
大菩薩峠：01 甲源一刀流の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)
化物屋敷（ばけものやしき）
丹下左膳：01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) ／ 林不忘(著)
その真夜中（まよなか）、時計が丁度（ちょうど）十二時をうつと間もなく、今は営業をやめて住む人もなく化物屋敷（ばけものやしき）のようになってしまったキャバレー・エトワールの地下室の方角にギーイと
恐怖の口笛 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「ああ、化物屋敷（ばけものやしき）に買い手がついたな」
大菩薩峠：17 黒業白業の巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)