勝躅しょうちょく)” の例文
ことにその潜心窮理の勝躅しょうちょくに至っては、ことごとく採ってもって後学の範となすべきものがある。すなわちその画像を巻首に載せ、いささか追慕の意を表する次第である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
私はスミスの伝を読んでこれらの章に至るごとに、古人の刻苦力を用うるの久しくしてかつ至れる、その勝躅しょうちょく遺蹤いしょう、大いにもって吾人ごじんを感奮興起せしむるに足るあるを磋嘆さたんするに耐えざる者である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)