勘違かんちがい)” の例文
階段ですれ違った年輩の要塞員などは、こんなところにいるはずもない要塞員の誰かの家族とでも勘違かんちがいしたらしく、にこにこ笑いながら見送っていたくらいだった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
下女は今まで勘違かんちがいをしていたと云わぬばかりの眼遣めづかいをして二人を見較べた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
単に博士の名で肺病をかつぎ込んでは勘違かんちがいになるかも知れない。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)