劉恢りゅうかい)” の例文
五台山の劉恢りゅうかいの家に養われて、久しく時を待っていた彼女は、その後玄徳に迎えられて、室に侍したものであった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「志を得ぬ鬱勃うつぼつをそういうほうへ誤魔化しはじめると、人間ももうおしまいだな。……また、あの女も女ではないか。あれは劉恢りゅうかいの娘でもないし、いったい何だ」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はい、てまえが、当家のあるじ劉恢りゅうかいです。ようお越しなされました。お身の上は最前、張飛どのから聞きましたが、どうぞお気がねなく、一年でも二年でも遊んでいてください。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主の劉恢りゅうかいのいる棟やその家族らの住む棟の燈火は林泉をとおして彼方に見えるのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)