“剜形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くりがた50.0%
わんけい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは、大きな立派な部屋で、紫色の椅子いすと窓掛、トルコの絨毯、胡桃くるみの鏡板で飾つた壁、燒付硝子やきつけガラスの立派な廣い窓、ひんのいゝ剜形くりがたのある高い天井などがあつた。
また二つとも、白い葡萄と葉のついたつるの模樣の、雪白な剜形くりがたをつけた天井で、その下には深紅しんく寢臺ベッド褥椅子オットマンとが、豪奢な對照をなして、燃え立つやうに輝いてゐた。
その廃墟はいきょの中の一軒の農家にはなお人が住んでいる。その家の入り口は中庭に面している。そのとびらには、ゴティック式錠前のりっぱな延板のべいたのわきに、斜めにつけられた三葉剜形わんけいの鉄の柄がある。