制覇せいは)” の例文
他民族を征服してその文化の光に浴せしめることが、自己民族の神聖な使命だとし、世界制覇せいはを高唱するようになるのである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
秀吉一箇の独立した戦いではなく——要するに信長の制覇せいはに対抗する西、南、東、北の敵性連環れんかんの一角にぶつかって、その包囲環ほういかんに撃破の穴をあけようとしている信長自体の
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは戦術よりも外交、小局の快勝よりも、大局の制覇せいはを——手のろくても、望んでいる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠征からまた遠征へ、そうした果てなき制覇せいはに邁進している間に、遠い都に変が起ったらどうするか。また荊州の劉表、玄徳などが、留守をうかがって、虚を衝いたらどうするか。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)