初旬しょじゅん)” の例文
またその方がかえって勝手のよいこともあるのだが、「せっかくの機会だから来て見てはどうか」と津村からそう云って来たのは、たしかその年の十月の末か、十一月の初旬しょじゅんであった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
時は三月の初旬しょじゅん、日本はまだ寒いが、南半球は九月のごとくあたたかい。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)