その結果、幸いにして回復に近づいたが、この時勃発したのが、九州の切支丹一揆きりしたんいっきであった。そして、忠利の健康が完全に立ち直っていなかったためであろう。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)