凍割しみわ)” の例文
草屋根の軒から落ちるしずくは茶色の氷柱つららに成って、最早二尺ばかりの長さに垂下っている。夜になると、氷雪の寒さが戸の内までも侵入して来た。時々可恐おそろしい音がして、部屋の柱が凍割しみわれた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)