すゞみ)” の例文
このすゞみはまことに散々でしたが、アルコールがゆき渡ると、それさへも忘れて、恐るべき出鱈目でたらめ騷ぎが次から次へと、天才的な飛躍で展開するのです。
ひと廻り近所を歩いて來ると、橋の上には團扇を手にしたすゞみの人が四五人佇んでゐて、謠の聲が聞えて來た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
岸から小腰を屈めて、恐る/\船の中を覗込んだのは、すゞみの一行に立交つて居た幇間ほうかんの金兵衞です。