决然きつぱり)” の例文
『それで學課がくくわこと澤山たくさんだ』とグリフォンは决然きつぱりつて、『なに遊戯いうぎについて其娘そのこはなしてやれ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これを立身のかけはしになどは懸けても思ひ寄りませぬこと、未熟なれども我がことは我れでなすべく、此綱なければ世に立たれぬかの樣な、心配は御無用に御坐りますと决然きつぱりこたゆれば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何れにとも定めて、母が胸をも安めては呉れぬか、親とても差圖はなすまじき縁のことなれば無理にも、とではなし、否ならば否にて、誰れに遠慮の入るでもなければ、决然きつぱりといふて宜さそうなもの
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)