六束むたば)” の例文
いつか上の姉が、なにもなくてえ、と顏を赤くして言ひつつ線香花火を五束いつたば六束むたばバスケツトから出して私に與へたが、私はそのとき胸をしめつけられる思ひがした。
思ひ出 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)