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全生涯
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ぜんしょうがい
ふりがな文庫
“
全生涯
(
ぜんしょうがい
)” の例文
すべては再び
深淵
(
しんえん
)
の中に消えてしまった。前途には何物も認められなかった。
全生涯
(
ぜんしょうがい
)
は
闇
(
やみ
)
の中に陥って、彼はただ手さぐりに
彷徨
(
ほうこう
)
した。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
今の
歳
(
とし
)
になるまで
全生涯
(
ぜんしょうがい
)
の大半を暗いこの世界で過して来たというこの老人は、もう何事も
諦
(
あきら
)
めているのであろうか、言葉少なにいつも笑っているような顔であった。
癩
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
弟の注意で「
悲愴交響曲
(
パセティック・シンフォニー
)
」と命名し直したシンフォニー、これこそは、チャイコフスキーの
全生涯
(
ぜんしょうがい
)
の総決算で、その自伝であると言われ、一方にはまたその救いのない絶望感のために
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
自分が世間に踏み出してからの
全生涯
(
ぜんしょうがい
)
がこの線の中に含まれているからである。
銀座アルプス
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
(なあに、たかが五十円足らずの金じゃないか。いつまでやらないと言うのではなし、——よしまた全然それが払えないで終ったとしたところで、それが僕の
全生涯
(
ぜんしょうがい
)
から
観
(
み
)
て、どれほどの不善でもありやしない)
六月
(新字新仮名)
/
相馬泰三
(著)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
涯
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“全生”で始まる語句
全生庵