“ぜんしょうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全生涯83.3%
前生涯16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟の注意で「悲愴交響曲パセティック・シンフォニー」と命名し直したシンフォニー、これこそは、チャイコフスキーの全生涯ぜんしょうがいの総決算で、その自伝であると言われ、一方にはまたその救いのない絶望感のために
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
自分が世間に踏み出してからの全生涯ぜんしょうがいがこの線の中に含まれているからである。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
お銀の生立ち、前生涯ぜんしょうがい、家柄、その周囲の人たち——そんなことは、自分の祖先のことすら聞こうとしたことのない笹村には、一顧の価値すらなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)