児獅子こじし)” の例文
かっぽれは、それこそ親獅子のふところにかき抱かれている児獅子こじしというような形で、顔を振り振り泣きじゃくり、はっきり聞きとれぬような、ろれつのまわらぬ口調で、くどくどと訴えはじめた。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)