免蒙めんこうむ)” の例文
何を云っても、えとかいえとかぎりで、しかもそのえといえが大分面倒めんどうらしいので、しまいにはとうとう切り上げて、こっちからご免蒙めんこうむった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「しからばこれにてご免蒙めんこうむる」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いたずらと罰はつきもんだ。罰があるからいたずらも心持ちよく出来る。いたずらだけで罰はご免蒙めんこうむるなんて下劣げれつな根性がどこの国に流行はやると思ってるんだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あなたの云う事は本当かも知れないですが——とにかく増給はご免蒙めんこうむります」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「もうよそう。勝手にするがいい。がりがりはこれぎりご免蒙めんこうむるよ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)