“光琳波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわうりんは33.3%
こうりんなみ33.3%
こうりんは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その画中の人物は緑いろの光琳波くわうりんはを描いた扇面を胸に開いてゐた。それは全体の色彩の効果を強めてゐるのに違ひなかつた。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
乱れ起る岩石を左右にめぐる流は、いだくがごとくそと割れて、半ばみどりを透明に含む光琳波こうりんなみが、早蕨さわらびに似たる曲線をえがいて巌角いわかどをゆるりと越す。河はようやく京に近くなった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたしはいつか東洲斎写楽とうしゅうさいしゃらくの似顔画を見たことを覚えている。その画中の人物は緑いろの光琳波こうりんはを描いた扇面を胸に開いていた。それは全体の色彩の効果を強めているのに違いなかった。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)