先鼻緒さきばなお)” の例文
しかし彼女のじまんは、先鼻緒さきばなおに赤いきれのついたぞうりの方だった。やぶのそばの草むらを通るとき、コトエだけは、ふっと、大石先生を思いだし、一本松のほうを見た。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)