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兄者人
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あにじゃびと
ふりがな文庫
“
兄者人
(
あにじゃびと
)” の例文
京子は十二年前に勘当された加十に
兄者人
(
あにじゃびと
)
としてのナジミがないから、他人に財産をとられるような怒りや呪いがあったかも知れません。
明治開化 安吾捕物:21 その二十 トンビ男
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
俯目
(
ふしめ
)
に
兄者人
(
あにじゃびと
)
のほうを見てありましたところ、母うえが着せてあげた
赤地錦
(
あかじにしき
)
の
小袖
(
こそで
)
、
萠黄縅
(
もえぎおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
、太刀のこじり、いつまでも、石のように、ひれ伏してありましたが
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんだか
兄者人
(
あにじゃびと
)
のような気がすると前置きをして、それから自身の半生を嘘にならないように嘘にならないように気にしいしい一節ずつ口切って語りだしたのである。
ロマネスク
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それでもなかなか
捗取
(
はかど
)
らず、
七日
(
なぬか
)
も経ったので、
後
(
あと
)
に残って附添っていた
兄者人
(
あにじゃびと
)
が、ちょうど刈入で、この節は手が八本も欲しいほど
忙
(
いそが
)
しい、お天気模様も雨のよう、長雨にでもなりますと
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“兄者”で始まる語句
兄者