元帥げんすい)” の例文
戦争長官ラヂウム元帥げんすいは、自分の机のうえに足をあげて、動物漫画の本を読んでいたが、ここで、残念そうに、ぱたりとページを閉じた。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
チトー元帥げんすいを主班とする共産政権下の支配に移って、国内財閥の事業も財産もことごとく政府に没収されて、今では民間の資本というものが
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
しかし湊屋仁三郎は博士であろうが元帥げんすいであろうが驚ろかなかった。サッサと裏へ廻って足を洗って上って来た。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
日清日露の戦友がドンドン死んで行くのである。老少不定ろうしょうふじょうとはいうものの、がいして元帥げんすい大将たいしょう中将と古参順に訃音ふいんが来る。これは勢い仕方がない。お祖父さんもく認めている。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
元帥げんすいもこういう手合にかゝっては溜らない。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)