優等ゆうとう)” の例文
「僕は先生が信用してくれないから、勉強する気にならないんだよ。これでも尋常じんじょう一年の時は優等ゆうとうだったぜ。うそだと思うなら免状めんじょうを見せてやる」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その子の富士男はことし十五歳、学校はいつも優等ゆうとうであるうえに、活発かっぱつで明るく、年少者に対してはとくに慈愛じあいが深いところから、全校生徒が心服しんぷくしている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
白いふきんと象牙ぞうげのはしとをだいじに持っておって、それは人に手をつけさせない。この象牙ぞうげのはしにはだれもおどろいてる。ややたいらめなしつのもっとも優等ゆうとう象牙ぞうげで、金蒔絵きんまきえがしてある。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「大変ですから、落第しないで優等ゆうとうになって下さい」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)