停車場ギヤアル)” の例文
窓掛の間から野性の雛芥子ひなげしの燃える樣なの色が見える。四時と云ふのに一分の違ひも無しに巴里の北の停車場ギヤアルに着いた。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
窓掛の間から野生の雛芥子ひなげしの燃える様な緋の色が見える。四時と云ふのに一分の違ひも無しに巴里パリイの北の停車場ギヤアルに着いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
旅館オテルまでは遠くないから歩かうと、案内役である元気のい和田垣博士が鞄をげて先に停車場ギヤアルを出られる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
案内をしてれる梅原は朝飯を食つて居るのか、お化粧に暇が居るのか容易に近所の家の七階にある頂辺てつぺん画室アトリエから降りて来ない。サン・ラザアルの停車場ギヤアルから汽車に乗つたのは十時であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)