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倰僜
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よろめ
ふりがな文庫
“
倰僜
(
よろめ
)” の例文
かくて時刻も移りしかば、はや
退
(
まか
)
らんと聴水は、他の獣
們
(
ら
)
に
別
(
わかれ
)
を告げ、金眸が洞を立出でて、
倰僜
(
よろめ
)
く足を
踏〆
(
ふみし
)
め踏〆め、わが
棲居
(
すみか
)
へと
辿
(
たど
)
りゆくに。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「
這
(
しゃつ
)
伏勢ござんなれ」ト、身構へしつつ
佶
(
きっ
)
と見れば、いと
大
(
おおい
)
なる黒猿の、
面
(
おもて
)
蘇枋
(
すおう
)
に
髣髴
(
さもに
)
たるが、酒に酔ひたる
人間
(
ひと
)
の如く、
倰僜
(
よろめ
)
きよろめき
彼方
(
かなた
)
に行きて、太き松の幹にすがりつ
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
倰
部首:⼈
10画
僜
部首:⼈
14画