俊爽しゆんさう)” の例文
かかる時の北原君の眼はその俊爽しゆんさうの色あること、画中の人も及ばざるが如し。北原君の作品は後代恐らくは論ずるものあらん。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
先生が俊爽しゆんさうの才、美人を写して化を奪ふや、太真たいしん閣前かくぜん牡丹ぼたん芬芬ふんふんの香を発し、先生が清超の思、神鬼を描いて妙に入るや、鄒湛すうたん宅外、楊柳に啾啾しうしうの声を生ずるはすでに天下の伝称する所
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)