つま)” の例文
しかし幅広くたけつまつた文字が、石を積むが如くに重畳してあつて、極て読み易い。文中「何角は差上度」は読んで「何か差上度」とすべきである。或は方言歟。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それからつまった音、それは「つ」という字を書くのでありますけれども、この仮名は普通の「つ」の音に読む場合と、「有つた」という風に促った音と、二つの用をなしている。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)