係合かかりあい)” の例文
「今の、螢には、何だか少し今度は係合かかりあいがありそうですよ——然うですか、螢を慕ってお師匠さん、貴女格子際へ出なすったんだ。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも直ぐにその日、一昨日おとといでござりますな、すくなからぬ係合かかりあいの知事様の嬢さんも、あすこの茶屋まで駈着かけつけましたそうで。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
待ってたんだけれども、ちょいと係合かかりあいに取られて出て来たんだ。みちは一筋だから大丈夫だとは思ったが、逢い違わなければ可いと思っての。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「姉さん、こりゃ何かい、お前さんお係合かかりあいなんですかい。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)