何辺なんべん)” の例文
旧字:何邊
もともと他人から教わった図柄を何辺なんべんも何辺も繰返すのでありますから、個性などを出す機縁は、始めからないのであります。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一々の絵附は一々の念仏ともいえましょう。何個も何個も描きつづけるのは、何辺なんべんも何辺も称え続ける念仏と同じ姿であります。ここがその土瓶絵の並々ならぬ美しさを生む因縁といえましょう。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)