佐藤一斎さとういっさい)” の例文
佐藤一斎さとういっさいの撰んだ墓誌に、「ソノきずつク所ノ園林ハ方向位置自ラ一種ノ幽致アリ世好ト同ジカラズ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一、佐藤一斎さとういっさいにかありけん、聖人は赤合羽あかがっぱの如し、胸に一つのしまりだにあれば全体はただふわふわとしながらついに体を離れずと申せしとか。元禄調のしまり具合は先づこんなものなるべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そして世話をして佐藤一斎さとういっさいの家の学僕にした。妙源寺は今艮斎の墓碑の立っている寺である。それから二十一歳にして林述斎はやしじゅっさいの門にった。駿河台に住んで塾を開いたのは二十四歳の時である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)