位牌いへい)” の例文
だが死んだ親父の位牌いへいに対しても済まねえから、うちしきいまたがせることは出来ねえ義理だから、裏の明店あきだなへ入れて置き、食物くいものだけは日々にち/\送ってくれべい
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴方あんたわしを甥だの前の忰だのという心を出しては済まないよ、叔母とも甥とも思わず真の他人と思って居なければ、国の亡父おやじのお位牌いへいに対して済まないよ、えゝかえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何うも死んだ父様のお位牌いへいへ対して済みやしねえから、おえいにわしが気に入らねえで夫婦に成って居るのがやならば厭やで構いやせんから、家内うちわは切れても表向だけは夫婦と言わなければ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)